光合成細菌RAP99とは

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光合成細菌

光合成細菌は、水圏微生物の一種です。

この細菌はおよそ30~35億年前から地球に存在していたそうです。我々よりもはるかに長い歴史を持った生物なのです。

水中の嫌気層に分布し、そこで酸素非発生型光合成を行って生育します。従って、藻類や藍藻などとは異なります。

生態的研究は19世紀中頃に開始され、これまで多くの知見が得られています。

海、湖、池、沼だけでなく、酸化池、活性汚泥槽、下水溝、潅水土壌などあらゆる水界でも生育が確認されています。

中には、光合成だけでなく、呼吸、発酵、脱窒によって生育できる菌種がいます。環境条件の変化に応じてエネルギー獲得様式も変化するので、単に光の透過してくる水界嫌気層中に生育しているわけではなく、さらに広範囲な自然環境下に生育していると考えられています。

光合成細菌RAP99はティーエフケイ株式会社の創業者である戸田順博(とだのぶひろ)が半世紀近くにわたる微生物研究において、星の数ほど存在する微生物の中から選びぬかれた微生物です。

乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌、ミドリムシなど、私たち人間にとって有益な微生物はたくさんありますが、弊社が見つけた微生物はこれまでほとんど知られていない種類に分類されます。

光合成細菌の応用

やせた土壌を肥沃化させ、結果的に農作物の生産量を増やしたり、養豚場などの悪臭を除去したり、更には水の浄化や養殖魚の病気発生の低減、糞尿を利用した有機質肥料への転換など。その有用性は非常に高く評価されています。

例1)養魚の餌料として

養殖漁業において、孵化直後の仔魚の餌料として光合成細菌が優れています。生存数が上がり、生産性が向上します。

例2)産卵鶏の飼料

光合成細菌にはビタミンなど有効成分が多く含まれているため、産卵鶏の飼料に添加すると産卵率が増加します。その効果は天候不順でより顕著にあらわれます。さらに光合成細菌にはカロチン系色素が多いため、卵黄の黄色が鮮明になる傾向があり、ビタミンAも増大するので、卵の品質向上に役立ちます。

例3)有機肥料

光合成細菌の懸濁液を有機肥料として施用した場合、富有柿では、収量の増加、糖度上昇、味や色つやの向上がみられます。温洲ミカンの貯蔵期間が延び、品質を長期間保つことができます。トマトの果実収量は、数量、重量が増加します。さらに、ビタミンB1ならびにC含有量が増加します。

また、光合成細菌で特許情報を確認すると、数百社が様々な用途で光合成細菌を商業に利用するために特許出願していることが分かります。それだけ素晴らしい価値を秘めています。

光合成細菌の分類

光合成細菌は大きく4科に分類されます。

1.紅色非硫黄細菌

2.紅色硫黄細菌

3.緑色硫黄細菌

4.滑走性糸状緑色硫黄細菌

光合成細菌といえば、代表的な特徴を示している2.紅色硫黄細菌や3.緑色硫黄細菌ですが、弊社が扱う細菌は、1.紅色非硫黄細菌です。

弊社の特許情報は特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)で情報を見ていただくことも可能です。

分類は、RNAや遺伝子を基礎として、生化学的・形態学的な解析を加味して総合的に決定されています。時代とともに技術は向上しているので、分類も諸々変更されています。

紅色非硫黄細菌の特徴とは

細胞内に赤色色素(カロテノイド)の色素を持つので、私たちの目には赤色、紅色をしているように見えます。

各種有機物を炭素源および光合成反応の水素供与体として利用して光合成従属栄養的生育をします。有機物を多く含む嫌気的水層に生育しています。

光合成細菌RAP99

「RAP99」とは弊社が扱う光合成細菌の菌株名の俗称です。正確な菌株名は、Rhodobacter azotoformans BP0899株です。覚えていただけるようそして呼びやすいよう「RAP99(らっぷきゅうきゅう)」と呼称しています。

一度声に出してみてください。1日3回は言いたくなります。

光合成細菌の中に紅色非硫黄細菌がおり、その中にも様々な種や株が存在します。その数は判明しているだけでもかなりのものになります。通常、細菌はあらゆる環境に適応し生息しています。当然、その環境に適した種類が優勢に生息しています。条件によっても菌の特徴が異なるのは、種が同じでも代謝物が異なることにも繋がります。

光合成細菌RAP99

また、世界中で新たな微生物を探し出す為に地上だけでなく、海底探査等も行なわれていますが、その中から我々人類にとって有意義な菌を探し出せる可能性は非常に低いといわざるを得ません。偶然と言う名の奇跡的な確率でしか出会えることはないでしょう。見つけたとしてもその細菌による効果や生産方法などを探るには、膨大な時間とお金が必要になります。

そのような中で長き年月を研究や実験に注ぎ、数多くある種の中から一つの種を見つけ、更に数多くある株の中からたった一つの株を見つけ、純粋培養方法を確立しRAP99として世に送り出しました。

それらの情報が弊社の技術やノウハウになりますので、全ての情報を公開できない事情もご理解いただけることと考えております。

用語説明

■藍藻(らんそう)

酸素発生型の光合成を行う原核生物。熱帯魚水槽の底部にドロッとした深緑色、茶色のコケのような塊がそれ。

■潅水土壌(かんすいどじょう)

花壇や畑のこと。水を撒く土壌のこと。

■水素供与体(すいそきょうよたい)

水素を供与すること。光合成細菌は明条件で水素を発生します。

■光合成従属栄養的生育(こうごうせいじゅうぞくえいようてきせいいく)

光合成でエネルギーを得るが、炭素は有機物から得る。光合成細菌は独立栄養生物ではないということ。

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