02.光合成細菌RAP99のNK細胞活性試験 | 専門家向け

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51Cr遊離法を用いた光合成細菌RAP99菌体によるNK細胞活性測定試験>

試験実施者:東北薬科大学(現:東北医科薬科大学)石川正明教授

【目的】

光合成細菌RAP99菌体の経口摂取、及び抗がん剤MMCあるいは5-FUを併用することにより、各々を単独で使用した場合と比較して腫瘍増殖抑制作用の増大、すなわち抗腫瘍作用が確認された。そこで、光合成細菌RAP99菌体の免疫活性化作用の指標として、51Cr遊離法を用いたNK細胞活性試験を実施した。

【試料と方法】

(1)使用動物

ddY系雄性マウス(22~24g、5週齢)を日本SLC(浜松)から購入して使用した。実験期間は実験動物飼育用固形飼料(日本クレア、CE-2)と水道水を自由に摂取させ、温度23±1℃、湿度50±5%、12時間周期(明期07:00~19:00、暗期19:00~07:00)の明暗サイクル環境下で飼育した。動物実験は、東北薬科大学動物実験ガイドラインに従って行った。

(2)試料の調整

光合成細菌RAP99菌の凍結乾燥粉体を生理食塩水に懸濁して、0.0001、0.001、0.01、0.1、そして1 mg/kgの各濃度に試料溶液を調整し、1群6匹のマウスに静脈内投与した。対照試験には懸濁に用いた生理食塩水のみを用いた。投与24時間後に脾臓を摘出して2匹で1試料とした(n=3)。摘出した脾臓を分散し血液を溶血させた後に細胞数を計測した。

(3)51Cr遊離法によるNK細胞活性の測定

100μCiの51Crで標識したマウスリンパ腫由来のYAC-1細胞 (2 x 105)に対して、1:10、1:20、1:50、1:100の比率の脾臓を、96ウェルプレートを用いて4時間培養した後、NK細胞障害活性によって遊離した51Crを回収すべく遠心分離した。遠心分離して得られた上清中の遊離51Cr量を液体シンチレーションカウンターで測定し、細胞障害活性(%)を算出した。

光合成細菌RAP99菌試料溶液0.1mg/kgにおけるNK細胞活性の誘導

図1 光合成細菌RAP99菌試料溶液0.1mg/kgにおけるNK細胞活性の誘導

【結果】

図1に示すように1:10、1:20、1:50、1:100の比率の培養試験において、NK活性の誘導が観察された。特に、光合成細菌RAP99菌体試料溶液0.1mg/kgの投与により、著明なNK細胞活性の誘導が観察された。これにより、光合成細菌RAP99菌体の抗腫瘍作用は宿主の免疫反応を介していることが示唆された。

 

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