07.光合成細菌RAP99の抗疲労試験(懸垂法) | 専門家向け

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<マウスを用いた懸垂法による抗疲労試験>

試験実施者:東北薬科大学(現:東北医科薬科大学)石川正明教授

Ⅰ.実験1:10日間経口投与

【目的】

マウス懸垂法を用いて、光合成細菌RAP99菌体の経口摂取による抗疲労作用、及び疲労負荷に対する抗疲労作用を検討した。

【使用動物】

試験動物は4週令のddY系雄性マウス(日本エスエルシー社製)を用いた。試験方法は、体重の10重量%に相当する重りを後足に加重した状態で、水平に配置した懸垂用の棒に、マウスを前足で懸垂させ懸垂持続時間(秒)を測定する懸垂法を用いた。懸垂持続時間が40~60秒のマウスを予め選出した。動物実験は、東北薬科大学動物実験ガイドラインに従って行った。

【試料と方法】

1群10匹のマウスに、試料として光合成細菌RAP99菌体 10mg/kgを1日1回10日間経口投与した。試料は注射用生理食塩液に溶解して0.1 mL/10 gを投与した。試料投与11日後、1回目の懸垂持続時間 (1st stage) を測定した。さらに、疲労負荷試験として30分後に2回目の懸垂持続時間(2nd stage) を測定し、試料未処置群を対照群として比較検討した。

光合成細菌RAP99菌試料の10日間経口投与による抗疲労作用

図1 光合成細菌RAP99菌試料の10日間経口投与による抗疲労作用

【結果と考察】

1) 今回抽出した懸垂持続時間が40~60秒のマウスにおける、懸垂持続時間は試料未処置群では48.9秒、試料処置群では48.3秒であった。

2)試料の10日間処置により、懸垂持続時間(1st stage)は39.2秒を示した。未処置群では31.4秒であり1.2倍の延長が認められた。

3)疲労負荷試験として、30分後に2回目の懸垂持続時間(2nd stage)を測定した時は36.8秒を示した。未処置群では17.2秒であり2.1倍の有意差がある延長が観察された。

以上の結果により、マウス懸垂法において、光合成細菌RAP99菌体 10 mg/kg(p.o.)/dayの10日間経口投与による抗疲労効果は疲労を負荷させたマウスにおいて著しく観察された。

Ⅱ.実験2:20日間経口投与

【目的】

先に実施した、光合成細菌RAP99菌体を10日間経口投与して抗疲労作用と疲労負荷に対する抗疲労作用を検討し、著明な抗疲労効果が観察されたので、さらに、投与期間を20日間に延長して検討した。

【使用動物】

実験1と同じ。

【試料と方法】

実験1と同じ。

光合成細菌RAP99菌試料の20日間経口投与による抗疲労作用

図2 光合成細菌RAP99菌試料の20日間経口投与による抗疲労作用

【結果と考察】

1) 今回抽出した懸垂持続時間が40~60秒のマウスにおける、懸垂持続時間は49.7秒であった。

2)試料の20日間処置により、懸垂持続時間(1st stage)は68.2秒を示した。対照群では54.3秒であり1.2倍の延長が認められた。

3)疲労負荷試験として、30分後に2回目の懸垂持続時間(2nd stage)を測定した時は57.1秒を示した。対照群では26.8秒であり2.1倍の有意差がある延長が観察された。

以上により、マウス懸垂法において、光合成細菌RAP99菌体 10 mg/kg(p.o.)/dayの20日間経口投与による抗疲労効果が認められ、特に疲労を負荷させたマウスにおいて著しく観察された。

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