09.光合成細菌RAP99の抗腫瘍試験(肺ガン) | 一般向け

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<ルイス肺癌細胞(3LL)を用いた抗腫瘍作用評価試験>

試験実施者:自然免疫応用技研株式会社

【目的】

光合成細菌RAP99菌から抽出されたリポ多糖(光合成細菌RAP99由来LPS(以下 RAP99-LPS))の抗腫瘍作用を確認するため、癌細胞であるルイス肺癌細胞3LLを用いて、癌細胞の増殖抑制試験を行った。

【試験方法】

マウスの腹部にルイス肺癌細胞を移植し、一定の腫瘍サイズになった時点でRAP99-LPSを投与し、腫瘍サイズを計測した。投与の際、RAP99-LPS単独および抗がん剤とRAP99-LPSとの同時使用の2種類の試験を行った。本試験では抗がん剤はシクロフォスファミド(CPA)を用いた。

また、比較陽性対照物質として、Poly(I:C) (Polyinosinic-polycytidylic acid sodium salt、InvivoGen)を用いて、同様に試験を行った。

【試験結果・考察】

※陰性対照群とは試験に対して効果がないことが分かっている物質、陽性対照群とは期待される効果があることが分かっている既知の物質。

※ip:腹腔内投与、po:経口投与

  1. 陽性対照として用いたPoly(I:C)単独使用では、11~17日目において5~60%の増殖抑制率を示した。Poly(I:C)と抗がん剤CPA併用では53.8~88.7%の抑制率を示した。
  2. 抗がん剤CPAのみでは、11~17日目において3~59.3%の抑制率を示した。
  3. RAP99-LPS単独使用の腹腔内投与では、3~32.9%の抑制率を示した。RAP99-LPSとCPS併用の腹腔内投与では、45.1~71.2%の抑制率を示し、特に14日目において高い抑制率となっている。
  4. RAP99-LPS単独使用の経口投与では、7~33.5%の抑制率を示した。RAP99-LPSとLPS併用の経口投与では、48.7~72.4%の抑制率を示し、特に14日目、17日目が高い抑制率となっている。

以上の結果より、抗がん剤単独で用いるより、抗がん剤とRAP99-LPSを併用して用いることで腫瘍拡大を抑えることができると考えられる。また、RAP99-LPSと陽性対照であるPoly(I:C)を比較したところ、単独使用ではPoly(I:C)の方が抑制率が高いものの、抗がん剤と併用することによって同程度の抑制率を示すことがわかった。

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