10.光合成細菌RAP99の腸内細菌叢への影響試験 | 一般向け

この記事は約3分で読めます。
<光合成細菌RAP99、RAP99-LPS(フコース含有LPS)の経口投与によるマウス腸内細菌叢に及ぼす影響評価試験>

試験実施者:自然免疫応用技研株式会社

<腸内細菌叢とは?>

ヒトの腸内には多くの細菌が存在し、これらを腸内細菌といいます。腸内細菌の種類は500~1000種類以上、数は500~1000兆個とも言われています。多種多様な腸内細菌が種類ごとに集まっている様子から、「腸内フローラ」または「腸内細菌叢」と呼ばれています。腸内細菌叢の構成は、年齢や食生活などによって一人ひとり異なっています。

腸内細菌は大きく分けて善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に分類され、これらの理想的なバランスは2:1:7と言われています。これらのバランスが崩れると便秘や下痢、アレルギー等、様々な悪影響が表れます。

 <試験目的>

光合成細菌RAP99菌体を摂取したマウスの腸内細菌叢に及ぼす影響を確認するために行った。

<試験方法>

マウスを3群に分け、各群に光合成細菌RAP99菌体試料なし、光合成細菌RAP99菌体試料10mg/kg及び100mg/kgを14日間連続で経口投与した。光合成細菌RAP99投与8日目から14日目の糞を採取し、腸内細菌叢解析を実施した。

<試験結果>

表1 投与8日目から14日目までの糞の腸内細菌叢解析:ピーク面積(%)

腸内細菌叢解析

以上の結果より、Bacteroides、Clostridium cluster IV、Clostridium subcluster XVIa、Clostridium cluster XIの4種の分類群における腸内細菌群に、存在比が明確に増大する傾向が認められた。よって、光合成細菌RAP99菌体は腸内細菌叢の構成比改善を期待できるものと考えられる。また、これらのBacteroides属細菌およびClostridium属細菌は、免疫調整作用があり、薬効の発現が期待される研究事例も多い。

さらに腸内細菌叢の特徴より、初めから腸内に生息している腸内細菌叢の構成を改善するよりも、病気の予防においては、外部から腸内細菌を取り入れる方がより高い効果を期待できることを示唆すると考えられる。

 <参考文献>

1) Ley R.E. et al., Microbial ecology: human gut microbes associated with obesity, Nature, 2006 Dec 21;444(7122):p.1022-p.1023.

2) Miyake S et al., Dysbiosis in the Gut Microbiota of Patients with Multiple Sclerosis, with a Striking Depletion of Species Belonging to Clostridia XIVa and IV Clusters, PLoS One. 2015 Sep 14;10(9):e0137429.

3) Atarashi K et al., Treg induction by a rationally selected mixture of Clostridia strains from the human microbiota, Nature. 2013 Aug 8;500(7461):p.232-p.236.

タイトルとURLをコピーしました