15.光合成細菌RAP99のアミロイドβ貪食亢進試験 | 一般向け

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<ミクログリア細胞(C8-B4)のアミロイドβペプチドの貪食亢進効果の評価試験>

試験実施者:自然免疫応用技研株式会社

【アミロイドβとは?】

アミロイドβは脳内で作られるタンパク質の一種で、アルツハイマー病の発症に大きく関わっていると考えられている。健康な人の脳にも存在し、通常は分解され排出される。しかし、正常なアミロイドβよりも大きなタンパク質は排出されずに蓄積してしまい、蓄積したアミロイドβは脳細胞を死滅させると考えられている。アミロイドβの蓄積は、アルツハイマー病を発症する10年以上も前から溜まり始めていると言われている。その原因はまだ完全には解明されていないが、加齢などによる分解や排出機能の衰えが原因の1つといわれている。

【ミクログリア細胞とは?】

血液中の白血球は、病気から身体を守る免疫系の代表的な細胞といわれている。しかし、脳には白血球が入らないようになっており、その代わりに脳の免疫系を担っているのが、ミクログリア細胞である。このミクログリア細胞が貪食※1によりアミロイドβを処理し、除去することが分かっている。アルツハイマー病の改善には、ミクログリア細胞によるアミロイドβの貪食活性を高めることが求められている。

(※1:貪食とは、体内の細胞が不必要なものを消化・分解する作用のこと。)

【本試験の目的】

光合成細菌RAP99熱水抽出物と、RAP99由来LPS(以下RAP99-LPS)における、ミクログリア細胞のアミロイドβペプチドの貪食活性効果を明らかにする。

 

【試験方法】

マウスのミクログリア細胞にRAP99熱水抽出物およびRAP99-LPSを加え、培養した。そこへヒトのアミロイドβを含有する液を添加し、さらに培養した。培養後の各試料のアミロイドβ貪食率を測定した。

陰性対照物質※2は培養液、陽性対照物質※3は大腸菌由来のモノホスホリルリピドA(以下、MPLAと表記)を用いた。

(※2、3:陰性対照物質とは試験に対して効果がないことが分かっている物質、陽性対照物質とは期待される効果があることが分かっている既知の物質のこと。)

【試験結果・考察】

表1、図1に各被験物質におけるアミロイドβ貪食率を示す。

表1 各被験物質におけるアミロイドβ貪食率

 

図1 各被験物質におけるアミロイドβ貪食率

 

上記の結果より、RAP99熱水抽出物では、用量依存的な貪食率の上昇が認められた。10μg/mL、100μg/mLにおいては有意に高い値を示した。RAP99-LPSでは、いずれの用量においても有意に高い貪食率が認められた。

以上の結果より、RAP99熱水抽出物およびRAP99-LPSは、ミクログリア細胞に働き、アミロイドβの貪食活性を高める効果を示すことが明らかになった。アルツハイマー病の原因の一つとして、アミロイドβの増加が挙げられているため、RAP99熱水抽出物およびRAP99-LPSを摂取することで、アルツハイマー病の予防に繋がる可能性があると考えられる。

 

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