17.光合成細菌RAP99のNF-κB抑制試験 | 一般向け

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<マウスのマクロファージ細胞由来のRAW263.7細胞に対する光合成細菌RAP99菌体および光合成細菌RAP99由来のLPSのNF-κB抑制試験の評価試験>

試験責任者:自然免疫応用技研株式会社

 

【マクロファージとは?】

マクロファージは白血球の一種で、免疫系において重要な役割を担っている。体内に侵入した細菌などを食べ、消化・排出し、細菌感染を防ぐ働きをしている。

【NF-κBとは?】

ヒトの体内にウイルスや細菌が侵入すると、免疫細胞が炎症反応という一連の免疫反応を起こし、侵入した病原体を攻撃する。ところが、この炎症反応が何らかの原因で暴走してしまうと、アレルギー疾患や自己免疫疾患となることが知られている。生体は免疫系を活性化するだけではなく、抑制する働きもあり、炎症反応が過剰にならないよう調節している。

炎症反応を起こすには、NF-κBという転写因子※1の活性化が重要となる。NF-κBは炎症反応に必要な様々な遺伝子を活性化させ、炎症反応を誘導させる。したがって、NF-κBの活性化を抑制することで、アレルギー疾患や自己免疫疾患の治療に繋がる可能性がある。

(※1:転写因子とは、DNAに結合するタンパク質のことで、遺伝子を調節する働きをしている)

【試験の目的】

光合成細菌RAP99菌体(以下RAP99)およびRAP99由来LPS(以下RAP99-LPS)のNF-κB活性化抑制効果により、抗炎症作用について考察する。

 

【試験結果】

マウスのマクロファージ細胞にRAP99およびRAP99-LPSを加えて培養し、吸光光度法によりNF-κBを測定した。また、陽性対照物質※2として、小麦やサツマイモなどの植物と共生している細菌より精製したLPS(以下、LPSp)を用いて同様にNF-κBを測定した。

(※2:陽性対照物質とは、期待される効果があることが分かっている既知の物質のこと)

 

NF-κB測定結果を図1、表1に示す。

図1.RAP99-LPSおよびRAP99熱水抽出物によるマウスマクロファージ細胞中のNF-κB測定結果

 

 

表1.RAP99-LPSおよびRAP99熱水抽出物によるマウスマクロファージ細胞中のNF-κB測定結果

上記の結果、RAP99-LPSでは用量依存的な低下が有意に認められた。また、RAP99熱水抽出物では3000ng/mLにおいて、有意に低い値を示した。

よって、RAP99-LPSおよびRAP99熱水抽出物は、NF-κBの活性化を抑制する働きがあると考えられる。したがって、これらを摂取することで、アレルギー疾患や自己免疫疾患の治療につながる可能性があると考えられる。

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