<水浸疲労ラットを用いたRAP99の抗疲労試験>
試験責任者:株式会社鎌倉テクノサイエンス
【目的】
本試験は、RAP99菌株の抗疲労効果について、水浸疲労ラットを用いた水泳耐久試験によって検討した。本試験は「株式会社鎌倉テクノサイエンス動物実験運用規定」に基づき、動物実験倫理委員会による倫理審査を経て、実施機関の長の承認を得た。
【試験方法】
ラットを群分けし(表1参照)、水浸疲労状態にさせた後、強制水泳を行い、水泳耐久時間を計測した。
表1 ラットの群分け
群 | 群 名 | 投与物質 | RAP99用量(mg/kg) | 動物数 |
1 | 床敷ゲージ飼育群 | 生理的食塩水 | 0 | 6 |
2 | 水浸ゲージ飼育群・対照 | 生理的食塩水 | 0 | 6 |
3 | 同・低用量 | RAP99 | 3 | 6 |
4 | 同・中用量 | RAP99 | 10 | 6 |
5 | 同・高用量 | RAP99 | 100 | 6 |
<水浸疲労状態とは?>
ケージの内部に、底から高さ1.5cmの水を入れ、このケージ内でラットを飼育した(図1参照)。水が張ってあるため、ラットは睡眠をとることができず、過労状態となる。このような状態で5日間飼育し、ラットに過労負荷をかけた状態を水浸疲労状態とした。
<強制水泳とは?>
水浸疲労状態にしたラットを、水を張った筒型水槽に入れ、強制水泳させた(図2参照)。ラットの鼻が水面から10秒間沈むまでの時間(水泳耐久時間)を計測した。
図1 水浸ケージのイメージ
図2 強制水泳のイメージ
【結果・考察】
図3にラットの水泳耐久時間結果を示す。
図3 ラットの水泳耐久時間
水泳耐久時間を比較すると、RAP99未投与(対照群)に対して、RAP99を投与したラットはいずれも増加傾向を示した。さらに、RAP99の投与濃度が高くなるにつれ、水泳耐久時間も増加する傾向がみられた。
これらの結果から、RAP99菌株を摂取することによって、抗疲労効果が得られることが確認できた。